
揺れる水着の裾と冷たい窓ガラス
日付が変わったばかりの終電の車内は、蛍光灯の低い唸り以外に音のない箱のような静けさに包まれていた。天井の照明はときおり明滅し、青い座席の布地に薄黄色の光を落としている。窓の外は完全な闇で、ガラス面には車内の様子がぼんやりと二重に映り込んでいた。
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日付が変わったばかりの終電の車内は、蛍光灯の低い唸り以外に音のない箱のような静けさに包まれていた。天井の照明はときおり明滅し、青い座席の布地に薄黄色の光を落としている。窓の外は完全な闇で、ガラス面には車内の様子がぼんやりと二重に映り込んでいた。
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陸上部顧問の早坂美緒と颯太の関係は、五月に痛めた足首の手当てから始まった。体育館の用具庫で重ねてきた放課後の逢瀬の先に迎えた、夏合宿二日目の夜。星空ライトが揺れるグランピングドームで、颯太の好みを知る美緒は指導用のジャージ姿のまま、こっそり持ち込んだニーソックスの脚を投げ出す。冷えた指先から始まった愛撫は、やがて互いを貪り合う熱へと変わっていく。
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