
書斎の薄明かりに滲む届かない距離
妹の親友という一線を守りながら、ずっと「お兄ちゃん」と呼んできた彼と彼女。妹の結婚式の夜、片付けの済んだ書斎で二人きりになったことをきっかけに、受験期に隣で参考書を開いてくれた記憶や、花火大会で肩に上着をかけられた夜の温もりが、堰を切ったようにあふれ出します。積み重ねてきた時間がようやく言葉になり、身体で確かめ合う、じれったくも熱いラブストーリーです。
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妹の親友という一線を守りながら、ずっと「お兄ちゃん」と呼んできた彼と彼女。妹の結婚式の夜、片付けの済んだ書斎で二人きりになったことをきっかけに、受験期に隣で参考書を開いてくれた記憶や、花火大会で肩に上着をかけられた夜の温もりが、堰を切ったようにあふれ出します。積み重ねてきた時間がようやく言葉になり、身体で確かめ合う、じれったくも熱いラブストーリーです。
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馴染みの居酒屋の個室に漂う提灯の灯と、二年前の夕立の夜の記憶。今夜もサンダルを濡らして駆けつけた彼女を、恋人の彼は変わらない優しさで迎える。冷奴と梅酒、揺れる提灯の灯りの下、二年間で積み重ねてきた些細な癖や気遣いが、じれったいほどの信頼として二人を満たしていく。異動の知らせをきっかけに彼が切り出した「二人の記念日」という提案に、彼女は静かに頷く。交際二年目、恋人たちの蒸し暑い夜の溺愛譚。
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窓から漏れるネオンサインの光が、閉店後の美容室に滲んでいる。色褪せた看板の「つむぎ」の文字に、彼女の足が勝手に止まった。子供の頃、彼が作ってくれた組紐の髪紐に結ばれていた札の文字と、寸分違わず同じだったから。十五年越しに再会した幼なじみが、黙って構えていた店の意味を知ったとき、もう後戻りはできなかった…
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コンクリートの床に反響する水滴の音。水族館バックヤード特有の、重く湿った空気に包まれながら、汐里は閉館後のバックヤードで蒼と二人きりになっていた。さっきまでの言い合いでこわばっていた蒼の指先が、肩に触れた瞬間にふっと力を抜く。二年前、後輩として配属されてきた蒼にはすでに妻がいた。それでも越えてしまった一線の先で、汐里は今、誰にも言えない秘密を抱えている…
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厩舎に響く聞き覚えのある嘶き。十四歳から乗馬を教わった「先生」の隼人と十年ぶりに再会した芽衣は、彼が今では同じ会社の新人として現れたことに戸惑う。老いた愛馬の預託料を十年間払い続け、色褪せたミサンガを袖口に隠していたと知った夜、積み重ねてきた時間の重みがようやく形を持って動き出す。幼なじみ再会ロマンス。
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郊外の小さなバーで半年間、名前も呼ばずグラスを傾け続けた常連客。五月の夕立で電車が止まった夜、彼女は看板を下ろし、彼を自宅へ招き入れる。畳に効き始めた床暖房と紅茶の湯気の中、カウンター越しに保ってきた距離がゆっくりと溶けていく。半年分の沈黙の先にある、雨上がりの初夜。
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中学時代に転校でいなくなった初恋の人と、十二年ぶりに病室で再会した。担当医として現れた彼は、あの頃と同じ照れ隠しの仕草で、毎夜私の病室を訪れ続ける。言葉を重ねるたびに埋まっていく空白の年月。そして消灯後の静寂の中、彼はついに、十二年間言えなかった言葉を告げた。
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ウィーンへ留学して五年、ピアニストとして帰国した翠の前に、幼なじみの春彦が現れた。能楽の家を継いだ彼は、「ずっと好きだった」という想いを胸に翠の演奏を追い続けていた。古い楽屋に鍵をかけ、積年の気持ちを打ち明ける彼の声は、五年前と変わらず真剣で。ずっと言えなかった「行かないで」が、ついに言葉になる夜。幼なじみ再会ロマンス。
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四月に赴任してきた桐原悠介先生と、生徒会進路委員長の佐倉凛は、文化祭の準備を通じて三ヶ月間、ともに仕事をしてきた。缶コーヒーの一本、資料室で触れた指先、名前を呼ばれた廊下、積み重なった小さな記憶が、凛の胸の奥に静かに火を灯し続けていた。文化祭直前の夕暮れ、保健室へ向かった凛はついに「帰りたくない」と打ち明ける。「知ってた。俺も同じだから」。その一言が、三ヶ月分の距離を動かした夜の物語。
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大学のゼミで出会い、卒業後は週に一度カフェで語り合う穏やかな関係を一年半続けてきた彼と彼女。しかし、彼が遠い街へ旅立つ前夜、深夜の雨の車内という密室が、積み重ねてきた時間のすべてを溶かしていく。「言えなかった」で終わるはずだった想いは、雨音とともに、確かなぬくもりへと変わっていく。
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三年間、厳格な上司の横顔に恋をしていたと気づかぬまま、菜月は日々を積み重ねてきた。地中海出張の夜、川本課長から届いた「来るか、302」のひと言が、すべてを変える。甘い香りが心のガードを解き、「入社式の日から」という告白が、三年分の沈黙を崩す。潮の香りに包まれた異国の夜、ようやく形になる、隠していた熱のはじまり。
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三年間、上司の蓮と部下の柚希として積み重ねてきた二人。閉店後の百貨店屋上という密かな空間で、ついに禁断の想いが解き放たれます。「次から頼む」の四文字から始まった三年間が、夜風の下でゆっくりと溶け出していく。冷徹な仮面の下に激しい情熱を秘めた蓮と、密かな憧れを抱き続けた柚希、やがて真珠色の蜜があふれる甘い夜へと変わっていきます。静寂に包まれた二人だけの秘密の場所で育まれる、背徳感あふれる大人の恋物語…
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